人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2008年 07月 09日
地域ごとの「まちづくり計画」

地域ごとの「まちづくり計画」_b0154520_14475270.jpg




平成15年12月6日

宝塚市長 渡部 完 様 

               ゆずり葉コニュニティ
               代 表 中 村 一 雄


ゆずり葉コミュニティの地域ごとの『まちづくり計画』について平素は、当コミュニティの活動にご支援・ご協力を賜り、誠にありがとうございます。
さて、平成13年6月22日に開催されました「宝塚市まちづくり協議会代表者会議」において、「市民と行政の協働によるまちづくり計画の策定について」の議題の中で、地域ごとの「まちづくり計画」の見直し作業をするとの行政よりのご報告がありました。
以来今日まで私たち会員の4,000世帯は、まちづくり地域計画の合意形成をめざし地道に年月をかけて活動してまいりました。その結果、次の通り具体的案件を提案させて頂きますので、その趣旨をご理解頂き、今後のまちづくりについてのご配慮をお願い申し上げます。

****************** 記 ******************

1.地区の範囲と特徴
2.まちづくりの基本目標
3.まちづくり地域計画
(1)自然を活かした健康長寿のまちづくり
(2)ふれあいと助け合いで安心して暮らせるまちづくり
(3)安全・安心・便利なみちづくり
(4)美しい、緑と街並みを培うまちづくり
(5)まちづくりにつながるひとづくり
4.行政との役割分担とまちづくりの進め方に関する提案
5.緊急に取り組むべき計画
参 考
≪ 添付資料 ≫

*****************************************
   
1.地区の範囲と特徴

ゆずり葉コミュニティは宝塚市南西部にある逆瀬台小学校区をその区域としており、東半分は主に昭和30年代~50年代に開発された計画的な戸建て住宅とマンション群が広がり、西半分は六甲山系につながる山地となっている。
地区の南部には逆瀬川・白瀬川が流れ、地区全体としては「自然の豊かな閑静な住宅地」としてのイメージが強い。
しかし、住宅地の大半は丘陵地・山地を開発してつくられたため、急な坂道が多く、高齢者には住みにくいまちとなっている。コミュニティの人口は平成15年9月現在9,792人・3,919世帯であるが、そのうち65才以上の高齢者が24.7%(エデンの園を除く場合22.2%)を占めており、市平均の17.2%と比べても高齢者の割合が非常に高い地区となっている。しかも高齢者の割合は今後とも増加することが予想される。
また当コミュニティ内には、阪急逆瀬川駅方面と西宮市方面を結ぶ県道明石神戸宝塚線があり、交通量も多く安全対策が求められている。

地域ごとの「まちづくり計画」_b0154520_1448157.jpg
あああw

2.まちづくりの基本目標

豊かな自然・美しいまちなみの中で、健康で安心してくらせるまち
計画の柱(方針)
(1) 自然を活かした健康長寿のまちづくり
(2) ふれあいと助け合いで安心して暮らせるまちづくり
(3) 安全・安心・便利なみちづくり
(4) 美しい、緑と街並みを培うまちづくり
(5) まちづくりにつながるひとづくり


3.まちづくり地域計画

(1) 自然を活かした健康長寿のまちづくり
●当コミュニティは高齢者が多いことから、高齢者が何時までも健康で、介護が要らないように暮らしていくこと(長野県で取組んでいる運動=ピンピンコロリ・PPK運動)が理想である。このため、豊かな自然を保全し、その自然を活かして整備してきた「健康づくり散策路」等の一層の充実を図り、自主的な維持管理につとめる。

≪具体計画≫
�ゆずり葉緑地からドングリふれあいの森・ヤマボウシふれあいの森、ガケ崩壊防止工事跡(緑と花づくりエリア)をネットワークする散策路を整備する。散策路の東南側の入口となる若瀬橋一帯を魅力ある空間とし、青葉台からの入口である白瀬上配水池のフェンスを移設し、区画道路からスム-ズにアクセスできるようにする。
�裏山ハイキングコースの一つである行者山の前山無名峰に住民募集によるネーミングを行い、国土地理院の地形図に記載出来るようにする。併せて健康づくりの活性化にむけてピーク(山のいただき)に「登山記録箱」を設置する。また、コースにある宝塚市21世紀ヤマボウシ記念植樹祭の「記念モニュメント標識」を設置する。
�住民の健康づくりに活用している裏山のハイキングルートを封止している県道大沢西宮線ガードレールに開口部を設ける。
�西宮市に抜ける県道明石神戸宝塚線に散策路としての歩道を新設し、国立公園・樫ヶ峰、甲山森林公園、ゆずり葉散策路から行者山へのアクセスを強化し、阪急仁川駅より阪急宝塚駅に至る宝塚市西部ハイキングコースの整備を行う。
�ゆずり葉台分岐点から盤滝口交差点までのかっての山道の復元を図る。
�ゆずり葉緑地の恵まれた自然の中でリクレーションをもっと市民が楽しむために広域から人々の集まる場所であり、ゴミ対策の美化看板の設置や違法駐車解消のための駐車場の充実などの交通環境整備と北部地帯にトイレを新設する。
�逆瀬川マンション北側から逆瀬台住宅に沿う白瀬川両岸に散策路と護岸のモルタルを一定の間隔で露地を穿って植樹と花木・花草を植栽してアメニティロードとしていく。
�集合住宅内の市立公園と市設緑地の花壇植栽は、園芸愛好者サークルに開放して花壇を整備し、市民の憩いの場とする。
�「コミュニティの部会」「グリーン逆瀬台」「花と緑の会」「青葉会」などの活動を中心に、地域住民がお互いに声を掛け合い、助け合って地域内公園、公共用地の樹木や花の補植、清掃等の居住環境の保全・育成や山の自然や散策路の維持管理、及び健康と美化を兼ねた散策活動の活性化に努める。
�深谷貯水池を周囲に桜木を植樹して花見の名所にするとともに、水にふれあえる公園として有効活用できるようにする。
�宝塚ゴルフ場の農薬散布に係る情報を定例的に行うよう要望する。

(2)ふれあいと助け合いで安心して暮らせるまちづくり
●今後、高齢者率が益々高くなっていくことから、地域の憩い・交流の場としくみづくり、高齢者が安心して社会参加、日常生活ができるしくみづくりに取り組む。
●また子ども達から高齢者までがふれあえ、コミュニティの活性化につながるような施設づくり、活動に取り組む。

≪具体計画≫
�逆瀬台1丁目の市有地(ガソリンスタンド横の空き地)に、児童~高齢者までがふれあえる交流施設(児童館、図書館、老人憩いの家、集会所、体育室、クッキングルーム、健康器具の設置した部屋等の機能を備えた複合施設)または、子ども達がのびのびと遊べる広場の整備を検討する。
�小学校・中学校・高校の体育館や運動場・空教室、各集合住宅の集会所・体育施設を一定条件の下に地域住民に開放し、スポーツ活動・コミュニティ活動の活性化を図る。
�地域のコミュニティ活動の中心となる、「ゆずり葉コミュニティルーム」を更に一層有効活用するため、周辺の環境条件の充実、例えば必要最低限の駐車場新設や出入り口等の整備を行う。併せて、参加者おさそい相乗り運動の実施や福祉タクシー乗り 合い制度、ミニバス(100円バス)の導入を検討していく。
�自治会館の管理運営権の自治会への委譲を機に自治会館を地域住民のふれあいサロンとして活用して行く。
�地域の有志に、街かどふれあいスペース(蔵書の公開、オープンガーデン、趣味の品作品展など)を提供してもらい、地域住民間のふれあい・交流を活発にする。
�独居老人の意向をふまえながら、病弱、持病がある人や障害がある人達の希望をまとめ、緊急通報システムや買い物の手伝いなどの具体的な見守り運動を民生委員と連携して構築・展開する。
�空巣、痴漢、いたずら電話が多発していることから、防犯対策として、地域内に交番の新設と警ら箱・警察官立寄り所の増設を要望するとともに防犯パトロールを強化する。児童の防犯に対しては、アトム110番の周知に努める。

(3)安全・安心・便利なみちづくり
●近年の車の保有率の増加にともない、当地域でも自動車交通量は年々増加し、人と車が交錯し、一部の道路では大変危険な状況が見受けられる。安心して歩けるような交通対策を推進する。
●高齢者も多く、公共交通の充実や車椅子で安心して通行できるような道路環境づくりを推進する。

≪具体計画≫
�県道明石神戸宝塚線の一部(西山住宅前)には歩道がなく、大変危険な区間がある。この区間の歩道整備を推進する。
…………………≪緊急計画(1)≫ �県道明石神戸宝塚線に沿ってマンション群があり、車の騒音が大きく、速度制限や看板の設置、警察官の配置などの騒音対策を行う。
�逆瀬台の住宅地内にあるバス通りは、周辺地域からの車の通り抜けが多く危険である。警察と連携のもと、スピード制限を遵守するよう安全対策、騒音防止活動を行う。
�逆瀬台1丁目の若瀬橋付近は、3道路が交差し、住宅街で見通しが悪い上に県道明石神戸宝塚線に通り抜けする車が非常に多いため、通学時は大変危険である。保護 者の立ち番の他、警察官の交通整理など児童の安全対策を推進する。
�青葉台の_蔵人台共同墓地及び_市営西山霊園に、墓参のための駐車場の新設を行う。
�逆瀬台5丁目から共同墓地横を通り南口・逆瀬川方面への道路において、道路中央の部分が高くなっており、現在の停止ラインで止まっても逆瀬台方面から来る車は見えないので大変危険につき安全対策を行う。
�路上駐車は、車椅子の障害となり、また見通しも悪くなるので、取り締まりを強化するよう警察署へ要望すると共に、地域独自でのパトロール等に取り組む。
�阪急バス・逆瀬台センター行きの路線でバス停の間隔が長く、高齢者の行動圏拡大のためにも、_逆瀬台5丁目と逆瀬台センター及び_逆瀬台1丁目と逆瀬台5丁目 の中間地点に新しいバス停2カ所の設置を要望する。
…………………≪緊急計画(2)≫
�阪急バス・光ガ丘行きの路線で運行時間が、現在午後9時台で終了しているので10時半頃までの運行を要望する。
…………………≪緊急計画(3)≫
�県道明石神戸宝塚線は、荒地西山線が開通すると交通量がますます増大する。このため、白瀬川橋西詰から諭鶴羽橋北詰までの区間で、以下の4点について検討及び事業化を推進する。_3車線にして、右左折レーンの完全整備を行うこと。_南側沿いに幅広いグリーンカラーの歩道を設置すること。_その歩道区域は、常緑高木の緑地化とその樹間はベンチ等を置いて憩いの場とすること。_現在2カ所あるバス停に充分なポケットを設置すること。

(4)美しい、緑と街並みを培うまちづくり
●ゆずり葉コミュニティは大半が計画的に開発された住宅地であり、道路・公園、住宅地等が整然と整備されていることが特徴である。また里山や中小河川などの豊かな自然を有し、緑に包まれた閑静な住宅地としてのイメージが強い。このような優れた景観・環境を保全し、更に魅力アップするための活動に取り組む。

≪具体計画≫
�コミュニティ西側に広がる里山は宝塚市全体の貴重な自然であり、健康づくり活動とも連携しつつ、ボランタリーな管理活動の推進を図る。
�県道明石神戸宝塚線やバス通りの沿道は、街並みの統一・街路樹の統一・瀟洒なデザインの街路燈設置、歩道の美装化など安全で快適な道路空間づくりに努める。
�緑化の創出事業として、逆瀬台6丁目バスセンターから5丁目22番地までの左右に高いよう壁のある通りの街路樹を統一した樹木(楠木、りんごの木等)に植替え、 大きく繁茂させる。
…………………≪緊急計画(4)≫
�逆瀬台1丁目から白瀬橋を渡った4丁目公園の正面入口付近は、夜間暗く通行が危険であるし、防犯上も問題がある。まちの入口にふさわしい瀟洒なデザインの街路 燈を設置する。
…………………≪緊急計画(5)≫
�県道明石神戸宝塚線に沿う宝塚ゴルフ場の鉄柵フェンス・コンクリートポール・ネットはまちの景観を大きく損ねているため、ゴルフコースの設計を見直すなどして これらの撤去検討を要望していく。

(5)まちづくりにつながるひとづくり
●「まちづくりはひとづくり」といわれるように人材の発掘・育成が重要である。一般に若い世代は地域への関心が薄く、これまでコミュニティ活動の中心であった方々は高齢で活動に参加しにくいという状況がみられる。次世代のコミュニティ活動を担っていく人材の発掘・育成に積極的に取り組む。

≪具体計画≫
�小学校、中学校の教育のなかで地域の魅力や問題点の発見学習を行い、まちづくりに対する意識や地域への愛着を育む。
�大人から積極的に子ども達に声をかける「あいさつ運動」を実施する。
�地域で活動している各種団体の交流会、情報交換のためのイベント等を開催する。
�地域内の様々な才能をもった住民に参加を呼びかけ、仮称「文化・技能祭」を開催し、音楽会や住民持ち寄りの作品展示・観賞等を通じ地域文化の発揚と交流を定着す る。またこれらの方々を「人材バンク」として登録し、いざというときに活躍していただけるシステムをつくる。
�地域住民を対象としたまちづくり学習、講演会の開催、県・市などが主催するまちづくり研修会への派遣・参加を積極的に行う。また、他コミュニティや他自治体のま ちづくり協議会と交流を行い、学習する。
�ミミズクポスト、ゆずり葉だより、ホームページの充実に努め、双方向の意見交換ができるシステムを検討する。


4.行政との役割分担とまちづくりの進め方に関する提案

●まちづくり地域計画の推進に当たっては、行政へのハード面、ソフト面の要望のみでなく、地域住民が行政や地域内の企業団体、各種団体と協働して活動する。しかし、道路・河川等の公共施設については行政主体で進めていかざるをえない部分が多 い。そこで地域住民と行政(市)の役割分担を整理し、まちづくりの進め方について以下のような提案を行う。

≪役割分担の基本的考え方≫
◆公共施設(道路・公園緑地・河川水路・小中学校の設備など)、交通機関の整備・管理について
行政等:予算を獲得し、関係機関・庁内各部との交渉・調整を行い、事業を実施する。地域住民からの提案については、法律等との照合、財政状況などをしっかりと調査し、常に正確な情報・行政方針を明確に伝える。
地域住民:権利者交渉等が進みやすくなるよう、説明・説得に協力する。行政が実施不可能な事業については、民間事業として出来る方法を常に工夫・模索する。維持管理については、出来るだけ地元で行うようなシステムについて検討する。
◆コミュニティ活動について
行政等:必要に応じ庁内調整・関係機関調整に協力する。
数多くある活動支援制度や他地域の参考事例等を把握し地域住民に伝える。地域の独自性を尊重し、よけいな口出しをしない。統一様式・方式を押しつけない。
地域住民:「まちづくり基本条例」「市民参加条例」にのっとり自ら積極的に行動する。
≪進め方について≫
◆PDCA(Plan、Do、Check、Action)サイクルの構築・まちづくり地域計画を単なる計画に終わらせないためには、計画策定後、定期的に仮称「計画推進会議」を開き、進捗状況を確認していく。
・計画推進会議には、必要に応じ、市まちづくり推進課、市関係部局、県の道路・河川管理者、関係機関(聖隷福祉事業団、阪急バス⑭、宝塚ゴルフ倶楽部⑳など)、隣接まちづくり協議会の参加を求める。


5.緊急に取り組むべき計画

3項の「まちづくり地域計画」の具体案は、39件の提案事項となっているが、この内特に5件を重要案件として取り組み、早期実現を目指す。

(1)西山住宅前の歩道設置事業……………【3-(3)-�項】
この歩道設置計画は、以前から計画があり、平成10年7月の兵庫県議会で「交通事故防止対策(歩道L=40m、W=3m)事業」として予算成立している。しかし、未だ具体化をみていない。交通量も多く、児童の通学にも支障が出ており、このままでは尊い人命を失うことにもなりかねない。このため地域の総力を挙げて、歩道設置に取り組むものとする。

(2)阪急バス・逆瀬台センター行き路線で2カ所の停留場新設。
……………………【3-(3)-�項】
逆瀬川駅から光ガ丘行きのバス路線において、_逆瀬台5丁目と逆瀬台センター及び_逆瀬台逆瀬台1丁目と逆瀬台5丁目の中間地点に新しいバス停2カ所の新設の早期実 現をめざす。

(3)阪急バス・光ガ丘行き路線の「夜間運行の時間延長」
……………………【3-(3)-�項】
逆瀬川駅から光ガ丘行きのバス路線において、最終便の時間延長について早期実現をめざす。

(4)街路樹の創出・育成事業
……………………【3-(4)-�項】
逆瀬台6丁目バスセンターから5丁目22番地までの左右に高いよう壁のある通りに緑化の創出・育成を実現する。

(5)まちの入口に瀟洒なデザインの街路燈の設置事業
……………………【3-(4)-�項】
逆瀬台1丁目から白瀬橋を渡った4丁目公園の正面入口付近に防犯燈をかねた街路燈を設置する。
以上


添 付 資 料

― 目  次 ―

� 写真で見る協働による「まちづくり地域計画」策定についての経緯 ………………………………1 頁
� 「まちづくり地域計画」たたき台の作成の経緯と資料……………………………………2~3 頁
� 「まちづくり地域計画」(たたき台)……………………………………4~5 頁
� 「まちづくり地域計画の策定」予定表……………………………………6 頁
� 「まちづくり地域計画」の素案づくりの各ブロックの 策定についての対応とまとめ …………………………………7~44頁
� 広報紙「ゆずり葉だより」に掲載した主要な紙面…………………………………45~51頁
� まちづくり地域計画の提案書・ガイドマップ
…………………………………52~53頁
1頁~53頁    明細省略

なお、閲覧希望者は「ゆずり葉コミュニティルーム」に保管していますからご覧下さい。



もくじへもどる


by yuzurihadayori | 2008-07-09 14:50


<< 「まちづくり地域計画」の提案式を開催      県民交流広場事業実施推進委員会... >>